DXの鍵は「共創」にあり。社員が自ら動き出す社内革命と、社長のたった3つのルール。

お疲れさまです。
石井かつなりです。

10月も、あと10日。
毎年、そうなんですが、今頃から年末にかけて、時が過ぎるのが加速する感覚があります。
気が付いたら、もう正月・・・なんてことのないよう、しっかり計画を立てていきましょう。

さてさて、今回は、最新ツールを入れる際の注意すべき点についてお話しします。

最新ツールを導入した経営者から、こんな声をよく聞きます。

「ツールは入れた。でも、結局、使っているのは一部の若手だけだ。」
「現場は相変わらず非効率なままで、なぜか誰も文句を言わない。」

DXの成功は、高性能なツールが現場に導入されることではありません。成功とは、

「現場の社員一人ひとりが、自社の課題に気づき、解決のためにツールを使い始めること」

です。これは、つまり「社内革命」です。
そして、その革命を起こすための鍵こそが、私が提唱する「共創」のアプローチです。

1. トップダウンDXの限界:「社員の無関心」という名の壁。

経営者のあなたは、会社の課題が山積みで、DXの必要性を痛いほど理解しているでしょう。
だからこそ、「このツールを入れよう」「このシステムを使え」と、トップダウンで指示を出してしまいがちです。
ですが、過去の私の経験からも、このやり方には限界があります。

私の関わったある工場では、社長が最新の生産管理システムを導入しました。
しかし、現場からは

  • 「使い方が面倒だ」
  • 「今まで通りで十分」

という抵抗の声が上がり、結局、システムは管理者しか使わない”置物”になってしまいました。
なぜなら、社長が言う「課題」と、現場が日頃感じている「ストレス」は、必ずしも一致しないからです。

「自分の仕事ではない」
「誰かが決めたこと」
と感じた瞬間、社員は思考を止め、「無関心」という名の強固な壁を作り上げます。
この壁がある限り、どれだけ素晴らしいツールも、その力を発揮することはできません。

2. 「共創」への転換:ストレスを「共有情報」に翻訳する。

では、どうすれば社員が自ら動き出す「共創」が生まれるのでしょうか。
それは、社員が抱える日々の「ストレス」や「面倒くさい」という感情を、「改善の種となる共有情報」へと翻訳することから始まります。

現場の社員は、実は最も鋭い課題発見者です。
ただ、彼らはそれを「会社の課題」ではなく「自分のストレス」として処理してしまいます。
経営者の役割は、この個人的なストレスを、「全社で解決すべき課題」へと昇華させる場を作ることです。

そのために、まずは、以下のシンプルな問いかけを、日常の会議や面談で導入してみてください。

問い1:あなたの今日の仕事で、最も時間がかかった、無駄だと感じた作業は何ですか?

問い2:もしAIやロボットがあなたの仕事を一つだけ代わってくれるとしたら、何を頼みますか?

「なぜ」ではなく、「何」に焦点を当てることで、社員は防衛的にならず、具体的な状況を言葉にしやすくなります。
この「気づき」の言葉こそが、DXの着地点を決める、最も重要な一次情報です。

3. 「小さな気づき」を行動につなげる、明日からできる3つのルール。

社内革命は、大きな予算から始まるのではありません。
経営者の意識と、たった3つのシンプルなルールの徹底から始まります。
立ち止まり、現場の声に耳を傾けるその「共創のための時間」こそが、最も価値ある投資です。

  1. 「非難禁止」のルールを徹底する
    狙い: 課題を話した社員が非難されると、誰も話さなくなります。すべての気づきを「最高の貢献」として扱う。
  2. ツールは「課題解決」から逆算して選ぶ
    狙い: 「あの部署のあの無駄を解消するために、Larkの共有機能を使ってみよう」というように、**課題が先に、ツールは後**。
  3. 「成功体験」を全社で称賛する
    狙い: 誰かが小さな非効率を改善したら、その成功(例:年間残業時間10時間削減)を全社に公開し、「気づきと行動」を文化として根付かせる。

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というわけで、今回は、「共創」による社内革命のお話しでした。

それでは。また、来週もお会いしましょう!ごきげんよう。